こんにちは!『ゆるっと宇宙ガイド』の六連(むつら)です。
ぽかぽかと暖かい春の夜空を見上げると、青白く美しく輝く星を見つけることができます。それが今回ご紹介する「おとめ座」の1等星、スピカです。
星占いでもおなじみのおとめ座ですが、実は夜空で見るととーっても大きくて見応えのある星座なんですよ!今回は、そんなおとめ座の神話や、夜空での探し方をゆるっとナビゲートしていきますね。
神話:農業や豊穣(ほうじょう)を司る女神デメテル
おとめ座のモデルになったのは、農業や豊穣(ほうじょう)を司る女神デメテルだと言われています。(※諸説あり)
デメテルは、とっても愛情深いお母さん神様。でも、ある日愛する娘が冥界の王に連れ去られてしまい、デメテルはショックのあまり洞窟に引きこもってしまいます。農業の神様がストライキを起こしてしまったため、地上からは作物が枯れ、冬がやってきました。
その後、ゼウスの助けもあって娘は1年のうち数ヶ月だけお母さんの元へ帰れることに!娘が帰ってきてデメテルが喜ぶ季節が「春」、娘が冥界へ戻って寂しがる季節が「冬」になったと言われています。
おとめ座が春の夜空に輝くのは、愛する娘と再会できた女神様の喜びのサインなのかもしれませんね。
夜空での探し方:北斗七星を見つけよう
おとめ座を見つけるためのキーワードは「春の大曲線」です!
- ステップ1: まずは北の空で、ひしゃくの形をした「北斗七星」を見つけます。
- ステップ2: ひしゃくの柄のカーブをそのままスーッと南へ伸ばしていくと、オレンジ色に輝く星(うしかい座のアークトゥルス)にぶつかります。
- ステップ3: さらにそのカーブを伸ばしていくと、青白くキラキラ輝く星にたどり着きます。これが、おとめ座の1等星「スピカ」です!
スピカを目印にして、そこからアルファベットの「Y」の字が横に寝たような形を探していくと、おとめ座の全体像が見えてきますよ。

豆知識:スピカはただの「麦の穂」じゃない?日本ならではの美しい呼び名も
おとめ座の1等星「スピカ(Spica)」。この名前は、ラテン語で「麦の穂」や「尖ったもの」を意味しています。 神話に登場する女神様が、左手にしっかりと握りしめている麦の穂先でキラキラと輝いているのがこの星なんです。
古代の人々にとって、スピカが夜空に昇ってくることは「農業の季節がやってきた!」と知らせてくれる大切なカレンダー代わりでもありました。まさに、春の訪れと豊かな実りを約束してくれるラッキーな星だったんですね。
さらに、このスピカには日本ならではのロマンチックな和名があるのをご存知ですか? それは「真珠星(しんじゅぼし)」です。
スピカはとても温度が高い星なので、私たちの目には透き通るような「青白い光」に見えます。その清らかで気品のある輝きを、昔の日本人は美しい真珠に例えました。
「女神様が大切に持っている麦の穂先で光る、一粒の青白い真珠」……そんな風に想像しながら夜空を見上げると、おとめ座がもっとロマンチックに、そして身近に感じられませんか?
まとめ:娘を想うお母さん女神
今回は、春の夜空を彩る「おとめ座」についてご紹介しました!
ただの星の並びではなく、娘を想うお母さん女神の愛情ストーリーが隠されていると思うと、夜空を見上げるのがもっと楽しくなりますよね。
晴れた春の夜は、ぜひ「春の大曲線」をたどって、青白く輝く麦の穂「スピカ」を探してみてくださいね!

