へびつかい座の謎:なぜ黄道「13」星座にならなかったのか

へびつかい座

こんにちは!『ゆるっと宇宙ガイド』の六連です。

朝のニュースや雑誌の星占い、皆さんはチェックしていますか?おひつじ座から始まるおなじみの「黄道12星座」ですが、実は……太陽の通り道には「13個」の星座がいるってご存知でしたでしょうか?

「えっ、私の星座が変わっちゃうの!?」と焦らなくても大丈夫です!星占いが変わるわけではないので安心してくださいね。今回は、太陽の通り道にいるのに占いのメンバーから外されてしまった、ちょっぴり不憫な「へびつかい座」の謎と魅力をゆるーく解説していきます。

そもそも黄道12星座とは?

星占いで使う12個の星座は、地球から見たときに「太陽が1年かけて通る道」の背景にある星座たちのことです。この太陽の通り道を「黄道(こうどう)」と呼びます。

でも、星空のマップをよーく見てみると……さそり座といて座の間に、ガッツリと太陽の通り道に足を踏み入れている星座がもうひとつあるんです! それが今回の主役、「へびつかい座」です!

太陽の通り道にいるのですから「黄道13星座」になってもいいはずなのに、どうして仲間外れにされてしまったのでしょうか?

カレンダーの都合で「リストラ」された!?

その理由は、大昔の人の「キリの良さ」へのこだわりでした。

今私たちが使っている星占いのルーツは、約3000年前の古代バビロニアにあります。当時の人たちは、月が満ち欠けする周期をもとに「1年は12ヶ月」というカレンダーを作っていました。

そこで当時の人は考えたのです。 「1年が12ヶ月なのだから、星座も12個の方がスッキリしていて良くない?」

そう、太陽の通り道には確かに13個の星座があったのですが、「12」という数字に合わせるために、へびつかい座はリストラされてしまったと言われているんです。大人の事情というやつですね…

へびつかい座ってどんな星座?

占いからは外されてしまったへびつかい座ですが、モデルになった神話のエピソードはめちゃくちゃカッコいいんですよ!

モデルになっているのは、ギリシャ神話に登場する「アスクレピオス」という超天才的なお医者さんです。彼はヘビ(昔から脱皮を繰り返すヘビは、再生や生命力のシンボルでした)の毒からお薬を作って、どんな病気やケガも治してしまう名医でした。

しかし、アスクレピオスの医療スキルはどんどんエスカレートして、ついには「死んだ人まで生き返らせる」というチート技まで身につけてしまったのです!

これに激怒したのが、あの世の王様です。「死者が生き返ったら、うちの国の人口が減ってしまうでしょ!」と神々の王ゼウスにクレームを入れました。ゼウスも「確かに、人間が不老不死になるのは世界のルール違反だな…」と納得して、アスクレピオスに雷を落として命を奪ってしまいました。

でも、ゼウスも彼が素晴らしいお医者さんだったことは認めていたので、その功績を讃えて夜空の星座(へびつかい座)にしてあげたのです。優秀すぎたゆえの悲劇ですね……

まとめ:夜空の「隠れメンバー」を探してみましょう

星占いという華やかなステージからは降りることになってしまったへびつかい座ですが、今でも夏の夜空で、大きなヘビを両手で掴んだダイナミックな姿を見せてくれています。

さそり座のすぐ上あたりにいるので、夏の夜空を見上げる機会があったら「あ、あそこに占いの裏メンバーがいるんだな」と探してみてくださいね!ちょっと親近感が湧いてくるかもしれませんよ。

それでは、また次回の『ゆるっと宇宙ガイド』でお会いしましょう〜!