こんにちは、六連(むつら)です。
太陽系の惑星といえば、「水・金・地・火・木・土・天・海」でおなじみですよね。かつてはその後に「冥(冥王星)」が続いていましたが、2006年の国際天文学連合の会議で、冥王星は新しく作られた「準惑星(Dwarf Planet)」というグループに分類されました。
「冥王星が惑星じゃなくなったのは知っているけど、準惑星って他に何があるの?」と疑問に思う方も多いかもしれません。
実は、太陽系には冥王星以外にも、信じられないほどユニークな特徴を持った準惑星たちが潜んでいます。しかも近年、人類が送り込んだ探査機によって、彼らが「ただの冷たい岩や氷の塊」ではないことが分かってきました。
今回は、そんな個性豊かな太陽系の仲間たちにスポットライトを当ててみましょう!
探査機が明かした「生きた水と氷の世界」:ケレス(Ceres)
準惑星と聞くと、太陽系のずっと奥深くにあるイメージがあるかもしれませんが、ケレスは違います。火星と木星の間にある「小惑星帯(メインベルト)」に位置しており、私たち地球に最も近い準惑星です。
- ここが個性的!: 小惑星帯の中ではぶっちぎりで最大の天体ですが、準惑星の中では最小サイズです。
- 【探査機ドーンの衝撃レポート】 2015年、NASAの探査機「ドーン(Dawn)」がケレスに到着し、歴史的な観測を行いました。最大の発見は、地表のクレーターの中に異常なほど明るく輝く「謎の白い光(ブライト・スポット)」を見つけたことです。当時は「宇宙人の基地か!?」と話題になりましたが、その正体は地下から噴出した水分が蒸発して残った「塩の結晶(炭酸ナトリウム)」でした。これにより、ケレスの地下には大量の塩水(海)が存在する可能性が高まり、生命の痕跡を探る新たなターゲットとして熱い注目を集めています。
準惑星のポテンシャルを見せつけた立役者:冥王星(Pluto)
「冥王星だけじゃない!」というテーマですが、準惑星の面白さを語る上で、探査機が捉えた冥王星の素顔は絶対に外せません。
- 【探査機ニュー・ホライズンズの衝撃レポート】 2015年、NASAの探査機「ニュー・ホライズンズ」が、打ち上げから9年半の歳月をかけて冥王星に最接近しました。そこにあったのは、ただの死んだ氷の球ではありませんでした。表面には窒素の氷でできた巨大な「ハート型の氷河(トンボー地域)」が広がり、ロッキー山脈ほどの高さがある水氷の山々がそびえ立ち、なんと地球のような「青いかすんだ空」まであったのです。「準惑星ってこんなにダイナミックで美しいのか!」と、世界中の天文学者が度肝を抜かれました。
冥王星の運命を変えたトラブルメーカー:エリス(Eris)
冥王星が惑星から準惑星へと「降格」する直接のきっかけを作ったのが、このエリスです。2005年に発見された際、「冥王星より大きい天体が見つかった!」と天文学者たちを大慌てさせました。
- ここが個性的!: ギリシャ神話の「不和と争いの女神」から名付けられたエリス。その名前にふさわしく、太陽系の惑星の定義を根底から覆す大論争を巻き起こしました。エリスがいるのは太陽系の果ての果て。探査機はまだ到達していませんが、地球からの観測により、大きさは冥王星よりわずかに小さいものの、質量(重さ)は冥王星を上回る「ぎっしり詰まった星」であることが分かっています。
イースター島の神の名を冠する赤い星:マケマケ(Makemake)
海王星のさらに外側、エッジワース・カイパーベルトと呼ばれる冷たい領域を公転しているのがマケマケです。少し変わった響きの名前ですが、これはイースター島(ラパ・ヌイ)の神話に登場する創造神に由来しています。
- ここが個性的!: 表面はメタンやエタンの氷で覆われており、宇宙空間の放射線を受けて赤っぽい色をしていると考えられています。冥王星に次いで、カイパーベルト内で2番目に明るく輝く準惑星です。こちらも未だ探査機は訪れておらず、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡などの最新機器による今後の観測が期待されています。
【おまけ】ラグビーボール型の超高速スピナー:ハウメア(Haumea)
ケレス、エリス、マケマケに加えて、ぜひ知っておいてほしいのがハウメアです。
- ここが個性的!: なんと形が「ラグビーボール(卵型)」なんです!これは、約4時間という太陽系の大型天体の中で最速クラスの猛スピードで自転しているため、遠心力でビヨーンと引き伸ばされてしまったからです。さらに、準惑星としては初めて「輪(リング)」を持っていることも確認された、まさに規格外の星です。
まとめ:太陽系はまだまだ未知に溢れている!
探査機ドーンやニュー・ホライズンズの活躍によって、私たちは「準惑星が、地球や火星にも負けないほど個性的で活動的な世界であること」を知りました。
エリス、マケマケ、ハウメアにはまだ探査機が到達していません。しかし、冥王星が私たちを驚かせたように、いつか彼らの元へ探査機が向かったとき、私たちの想像をはるかに超える絶景を見せてくれるはずです。
夜空を見上げたとき、遠く冷たい暗闇の中でひっそりと、しかし力強く公転する「個性豊かな星たち」に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?

