木星や土星の「衛星」たちが面白すぎる!生命がいそうな氷の海

太陽系

こんにちは、六連(むつら)です。

今回は惑星たちの周りを回る「衛星」にスポットライトを当ててみたいと思います。

地球の衛星といえば、いつも夜空で私たちを優しく見守ってくれる身近な存在ですよね。でも、太陽系の巨大ガス惑星である木星や土星が引き連れているお供たちは、地球の月とは全く違う、とんでもない個性派揃いなんです。

惑星本編の記事はもうお読みいただけましたか?今回はそのスピンオフとして、「ひょっとしたら生命がいるかも!?」と世界中の天文学者が熱視線を送る、激アツ(環境はとっても寒いんですが!)な氷の衛星たちをめぐるツアーへ出発しましょう!

木星の衛星「エウロパ」:傷だらけの氷の殻の下には…

木星の周りを回る「エウロパ」は、表面が分厚い氷で覆われた真っ白な衛星です。まるでひっかき傷のような無数のひび割れが走っているのが特徴的。

しかし、エウロパの本当の魅力は「氷の下」にあります。

  • 地球よりも水が多い!? 分厚い氷の地殻の下には、深さ数十キロメートルにも及ぶ「液体の海」が広がっていると推測されています。なんと、その水量は地球のすべての海を合わせたよりも多いのだとか!
  • 生命誕生の条件が揃っている? 海の底では、木星の強力な重力によって生み出される熱(潮汐加熱)により、熱水が噴出している可能性があります。地球の深海にも似たような熱水噴出孔があり、そこには太陽の光が届かなくても豊かな生態系が存在しています。つまり、エウロパの暗い海にも、未知の生命が泳いでいるかもしれないのです。

土星の衛星「エンケラドゥス」:宇宙空間に水を吹き出す泉

土星のリングのすぐ外側を回る「エンケラドゥス」は、太陽系で最も白い星とも言われています。氷に覆われたこの小さな衛星は、なんと現在進行形で宇宙空間に「水」を吹き出しているんです!

  • 巨大な間欠泉 南極付近にある「トラ縞」と呼ばれる割れ目から、毎秒数百キログラムもの水蒸気や氷の粒が宇宙に向かって噴き出しています。この噴出した氷が、土星のEリング(外側にある淡いリング)を作っている材料だというから驚きです。
  • 探査機が成分を直接キャッチ! 土星探査機カッシーニがこの噴水の中を突っ切って成分を調べたところ、有機物や塩分が含まれていることがわかりました。エンケラドゥスの地下にも、生命を育むのに適した温かい海が存在している証拠として、大きな話題を呼んでいます。

土星の衛星「タイタン」:オレンジ色のベールに包まれた初期の地球

最後にご紹介するのは、土星の最大の衛星「タイタン」です。エウロパやエンケラドゥスとは少し毛色が違い、こちらは分厚い大気(オレンジ色のモヤ)に包まれています。

  • 太陽系で唯一、表面に「液体」がある衛星 タイタンには地球のように雲があり、雨が降り、川が流れ、湖や海があります。ただし、そこにある液体は水ではなく、マイナス180℃の世界で液体になった「メタン」や「エタン」です。
  • もうひとつの地球 大気の主成分は地球と同じ窒素で、有機物も豊富に存在します。「極寒の冷凍庫に保存された、大昔の地球」のような環境だとも言われており、地球の生命とは全く違う、メタンの海をベースにした「風変わりな生命」がいるのではないかと想像を掻き立てられる星です。

まとめ:地球外生命の発見は惑星ではなく「衛星」かも?

木星や土星といった巨大惑星そのものはガスでできていて生命が存在するには過酷ですが、その周りを回る衛星たちは、それぞれが独立した「個性的な世界」を持っています。

いつかニュースの速報で「エウロパの海に生命の痕跡を発見!」なんてテロップが流れる日が来るかもしれません。夜空に輝く木星や土星を見つけたら、ぜひその周りで健気に回る、氷の月たちのことも思い出してみてくださいね。