皆さん、夜空を見上げて「あの星は何だろう?」と思ったことはありますか? 金星や木星はキラキラ輝いていて目立ちますが、実は太陽の一番近くで、ひっそりと、でも猛スピードで走り回っている星がいるんです。
その名は「水星くん」。
「地味だし、小さくない?」なんて思ったら大間違い! 実は彼は、太陽系の中でもトップクラスに個性的で、ちょっと極端な性格の持ち主なんです。今日は、知れば知るほど愛おしくなる「水星くん」のキャラクターをたっぷりとご紹介します。
実は太陽系No.1のスペック!秒速48kmで爆走する「水星」
まずは、水星くんのハイスペックな身体能力(特徴)を見ていきましょう。彼はただ小さいだけではないんです。
太陽系No.1のスピードスター
水星くんの最大の特徴、それは「足の速さ」です。 地球くんが太陽の周りを1年(365日)かけてゆっくり回るのに対し、水星くんはなんとたったの88日で一周してしまいます! 秒速にすると約48km。これは他のどの惑星よりも速いスピードです。 「じっとしていられない、かなりのせっかちさん」と言えるかもしれませんね。
宇宙一の「熱しやすく冷めやすい」性格
水星くんは太陽に一番近いため、昼間の表面温度は約430℃という灼熱地獄になります。鉛さえも溶けてしまう暑さです。 ところが、夜になると一転、マイナス170℃まで急降下!
これは、水星くんには熱を保つための「大気(お布団)」がほとんどないからなんです。 昼は激アツ、夜は極寒。このとんでもない温度差(ツンデレ)こそが、水星くんの激しい性格を表しています。
見た目は月でも中身はヘビー級?鉄の塊でできた「細マッチョ」な体
水星くんの写真は、一見すると地球の「月」にそっくり。クレーターだらけでボコボコしています。 でも、中身は全然違います。彼は体の大きさの割に非常に重いんです。これは中心に巨大な鉄の核が詰まっているから。 小さくても中身がギュッと詰まった、実は「細マッチョ」な水星くんなのです。
脳がバグる?「1年よりも1日が長い」水星最大のミステリー
ここでは、飲み会や学校でちょっと話したくなる、水星くんの不思議な生態をご紹介します。
「1年」よりも「1日」のほうが長い!?
私たちの感覚では信じられませんが、水星くんの世界では時間の進み方がとても変なんです。 先ほどお伝えしたとおり、彼は88日で太陽の周りを一周(1年)します。しかし、自分でクルッと回る「自転」がものすごくゆっくり。 そのため、水星くんの場所で「日の出を見て、次の日の出を見るまで」には、地球の時間で約176日もかかります。
つまり、「誕生日(88日ごと)」のほうが「毎日の朝(176日ごと)」よりも2倍のペースでやってくるということ。カレンダーを作るとしたら、どうなってしまうんでしょうか……。
水星の正体は「神々のパシリ」?翼の靴を履いたマーキュリー
水星くんの英語名は「マーキュリー(Mercury)」。 これはローマ神話の神様「メルクリウス」から来ています。(ギリシャ神話では「ヘルメス」と呼ばれます)
● なぜ「伝令役」なのか? 神話の中で、メルクリウスは「神々の伝令役(メッセンジャー)」として描かれています。 翼のついたサンダルを履き、空を自由に駆け巡って情報を伝えていました。
なぜ水星にこの神様の名前がついたかというと、やっぱり「動きが速いから」。 夜空の中で、他の惑星よりも素早く位置を変える様子を見た昔の人は、「あいつは神様の使いっ走りに違いない!」と考えたのでしょう。 水星くんは、昔から「働き者」として見られていたんですね。
まとめ:過酷な環境を走り続ける「水星くん」を応援しよう
いかがでしたか? 太陽系で一番小さくて地味に見える「水星くん」ですが、実はこんなに個性的でした。
- 超高速で走り回る「せっかち」さん
- 昼と夜の温度差が激しい「極端」な性格
- 中身は鉄でパンパンの「細マッチョ」
- 神話では翼の靴を履いた「メッセンジャー」
水星くんは太陽に近すぎるため、地球からはなかなか見ることができません。見られるチャンスは、「夕方の日没直後」か「明け方の日の出直前」のわずかな時間だけ。
もし西の空低くに水星くんを見つけたら、「今日も暑い中、走ってるね!」と心の中で応援してあげてくださいね。

